前に連載の第1話として書いたのをリメイクして、小編にしてみました。
「明日晴れたら、ぼくら飛べるんちゃうかな」 自転車の後ろに座ってる弟が言った。 吐く息が白い。夜の月は綺麗だった。昔の映画を思い出した。 「ETみたいに?」 「うん」 「せやなぁ」 自転車は飛ばない。知っている。僕も弟も十何年も生きてる。 でも、そ…
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