今月の二十三日をもって部活を引退するわけで、その後の余るはずの時間の使い方に思いを馳せている。今まで出来なかった事が色々できるなぁ、と。まあ、得てして実際に時間があったら有効に使えないものなんだけど。
そんな『やりたい事』リストの中で、別サイトを作る、ってのがある。完全に別名義、別人格としてのサイト。
これは、この頃面白いと思った事だ。僕はオフ会とかに出たことは無い。だが、『僕が存在している事』は、このサイトを見ている人の多くが認めてくれるはずだ。つまり、僕と言う人間をサイト上の文章だけから想像していると言う事。
そうすると例え僕が80歳の老人でも10歳の少女でも、今まで僕が書いたのと同じ文章をサイトにアップすれば、今の僕と同じ僕を想像してくれるはずだ。いや、例え『僕』が存在しなくても、存在していると認識されるのだ。つまり、一人の人間を創造できる。
これが、この上なく魅力的に思える。総合芸術の最高峰。人間を創る。
まあ、ネカマと一緒だと言ったらそこまでなのだが、もっと設定を細かく創り、その人格の思考、歴史、世界を創る。どこにも居ないけれど、多くの人に認識されている人間を創りだす。
小説、特にミステリなどで使ったら大した事の無いネタだろうけど、実際にやってみたら面白いのではないか。
そしてもし、多くの人に認識された『居ない人間』を創れたら、その人間を使って、さらに色々楽しい企画もできる。僕の気分次第で殺しても良い人間が、多くの人に認識されているなんて。