十年ぶり日記

約十年ぶりに小学校時代の友達と会って、飲んでた。十年ぶりだが、二人とも会った瞬間分かって、何か持っている雰囲気が変わってないなぁと思って、物凄く安心した。
本当に小中学生時代の知り合いなんてのは、どうなってるか分からない。話聞いてたら、やっぱり小学校時代に大人しかった奴でも、友達の言葉を借りるなら『中学デビュー』したりしていた。そんな中で、特に初恋の人が、僕が好きだった頃の雰囲気を持ち続けていてくれたのは嬉しい。
翻って、僕は小学校時代から変わっただろうか、と考えた。もちろん体格なんかは全く違う。だが内面の部分は、どうか。正直、昔の自分を正確にイメージする事は難しいし、行動の記憶も曖昧だ。だが、やはり変わった気がする。それはたぶん自分の中に、絶対に譲れぬ物が出来たからだろう。だから今、自信を持って行動できる。
終電で帰る帰り道、電車の中で口に出す事も無く中途半端なまま終わった初恋に想いを馳せてみた。それはとっくの昔に『思い出』でしかなく。初恋の人の「変わってない部分」に喜び、自分が「変わった事」を自覚して、十年の時と距離を知る。