映画『弾丸ランナー』を観る。
うおー、すげぇ、面白い! SABU監督作品の中でも、ポストマンブルースと並ぶ。いや、こっちの方が上か。
本当に原始的な面白さなのだけど、僕の知っている作品群の中で、こういう面白さをもった作品ってない。走る事。存在を賭けて走る事。これだけの事、それがとんでもなくエキサイティングなのだ。
最近、特にドライブで感じたのだけど、SABUは現在、できる事が多すぎて迷っている。経験や過去の人気によって、何でもできる、から迷ってる。
初監督作品である『弾丸ランナー』では、一切の迷いが無い。やりたい事が明確に分かっていて、それを面白く見せるために真直ぐ進んでいる。作品性と相まって、とてつもなく原始的で純粋な作品に仕上がっているのだ。
これがエンターテイメント。個人的に五本の指に入る作品だ。