映画『マッチスティックメン』を見る。
ネタバレありなので、見る予定のある人は読まない事。
 
 
  
ほんとね、売るためだろうけど、こういう煽り文はやめよう。
「騙されるのはあなた」とか書いてるわけで、どう考えてもどんでん返しがあるわけで、疑いながら見てしまう。
当然、分かるわな。どこでひっくり返すか。
最初の方から娘として出てくるアンジェラが娘じゃない、って事やねんけど、最初の出会いの所から怪しい。
ただ中盤の、娘に詐欺を教える、と言うとこらへんが面白いので、うまく意識ははずされる。
煽り文が無ければ、驚愕の展開を味わえていたのになあ。
疑いながら見ていたから分かった事だとは思うけど、主人公がずっと受動態で行動している(元妻に電話するのも医師、詐欺の計画もフランク、娘に押し切られて連れて行く……)のがわかるため、結構簡単に周り全員がグル、って分かる。
あと、問題は読後感。いや、映画やねんけど、終わった時の気分。
なんか結構残酷なラストであって、騙される快感が味わえないような気が。
正直、あんまりいい気分で見終われない。驚愕が驚愕で終わっている。
うーん。ラストに何にも残らないんだよなぁ。
もっと、詐欺師をしている事を悩んでいる感じと、それが原因でスーパーの人に告白できない、と言うシークエンスを挟んでおけば、金を騙し取られてせいせいしたぜ、わっはっは。的なラストを迎える事ができたと思う。