映画「アバウト・ア・ボーイ」を観る。
うむむ、惜しい!
ラストやクライマックスは、良い。非常に良い。
ただ、そこに辿り着くまでの過程に説得力が無い。
現実っぽいから現実感が無い、といえばいいだろうか。
創作作品の中で「本当に現実に起こりそうな(だけの)ストーリー」は、現実感の無い展開として、浮く。
あとは、あの母親はあそこまで悪く描いて良かったのか?
これも現実的によくいるタイプのイカれっぷりで、嫌悪感を覚えた。
それなのに、扱い自体は悪くないわけで、製作者の意図以上に僕は嫌悪感を覚えてしまったようだ。
このあたりのバランス感覚ってのは、非常に重要だ。(自分に言い聞かせるように)
やはり、最終的な結論としては、これをエンターテイメントとして観たのが間違っていたのか。
エンターテイメントとしてみてどう、ってんじゃなくて、エンターテイメントをしようという意思が感じられないと言う事。
ん、言いすぎかな?エンターテイメントよりメッセージ、製作者が描きたい物を優先している、って事か。