東京事変「教育」を購入。
僕の中で、椎名林檎の三枚のアルバムに以下のようなイメージがある。
無罪モラトリアム」は他者の方を向いて、他者に聞かせるために作られたアルバム。「勝訴ストリップ」は椎名林檎自身の内部を向いて他者に聞かせるために作られたアルバム。そして「カルキ〜」は椎名林檎が自分自身のためだけに作ったアルバムだ。
本作は東京事変と言うバンドによる作品だが、やはり椎名林檎と言う存在が突出している。なので過去の三枚と比較してみると、今作は自身と向き合いながら、他者に聞かせるために作ったアルバムと言う気がする。その意味では「勝訴ストリップ」と同じわけだが、決定的な違いは、その他者がただの他者ではなく、椎名林檎に非常に近い他者、恐らくは椎名林檎の子供に限られると言う点だ。我が子に対する『教育』、それこそが今作ではないだろうか。(ただし、椎名林檎が作曲してない曲も含まれており、これに関してはその限りではない。群青日和無罪モラトリアム同様の意味で他者の方を向いている。その上で無罪〜と比較してみると椎名林檎の成長が見て取れる。)
などなど、そんな事はまあ置いておいて。
良い!