就職活動の総括

就活を始めて1ヶ月ほどで、「ああ、俺は就活が得意なんだ」と感じた。
就活と言う「競技」は、僕の特性が有利に働くと言うか、簡単に言うと僕の得意分野のオンパレードだったのだ。
エントリーシート、SPI等のテスト、そして面接。就活の選考の主な手段であるこれら三つの分野で、自分が同年代の学生に、そう簡単に負けるわけが無いと、正直思った。
「競技」としての就活は、問題無い。後はどのような企業に行くかだ。選ばれる側としての自信を強く持ったため、選ぶ側としての選択が就活のメインだったと言ってもいい。このような状態に早めになれた事は、就活がうまく行った最大の要因だと思う。
正直、初めは誰でも知っているような大企業を考えていた。何のために? 自分の虚栄心を満たすためだ。俺はこんな企業で働いているんだぜ、凄いだろう。正直、そうやって『威張る』ためだ。ブランド志向。だが、これも途中で気付いた。そのようなブランド志向の考え方は確かに僕の中に根を張っているが、僕はそんな事を考える自分が嫌いだったのである。
本当に自分の興味がある会社を選ぼう。そう考えられた。もちろん、給料であるとか、財務状況であるとか、そういう要素は徹底的に調べた。やりたい仕事が出来る会社でも、潰れてしまっては元も子もない。自分の生活が出来なければ意味が無い。そのような部分がある程度保障されている上で、後は自分の興味、嗜好だけで選んだ。そして、自分が選んだその企業からも君を雇いたいと言ってもらえた。
もちろん忙しさや、緊張感、待つ苦しみも味わったが、思っていたよりはずっと楽な就職活動だったと言える。僕にとって、人生観が変わるとか、性格が変わるほど大きなものではなかった。
ただ、良い経験にはなったと思う。それは外部から与えられる、例えば社会人との違いを感じる事だとか、そういう物ではない。自分は何者か、自分はどう生きるのかと言う問いを、普段ではありえないほど繰り返し、実際に見えなかった物が見えてきたと言う事だ。
見えてきたそれを忘れず、自分の中でじっくり育ててゆきたい。

受験した企業:21社
エントリーシート落ち:0社
テスト落ち:1社
面接落ち:4社(GD含む)
選考放棄:7社(第一志望が決まったためにこれから辞退する企業含む)
インフルエンザで受験出来ず:3社(涙)
寝坊:1社(涙)
内定:5社

2月初旬から始めて3ヵ月、就活は幸せに終わりましたが、結果が出るのはこの先の人生全て。
うん、今から。