君が踊るなら僕はその手をとりキスをしよう。

ズレた話の方向性を戻す。
僕が今彼女に頂いている不満は、たぶん、俺が舞台の上に立ち続けているのに少し飽きた事から来る。
踊るばかりの僕は、彼女が踊る所を見たくなった。今まで薄暗い観客席で俺の舞台を楽しんでいた彼女を舞台の上に引っ張り上げ、俺は観客席に降りた。だが、観客席でただ笑顔を浮かべていた彼女は、舞台の上では何も出来なかった。俺がもう一度舞台に上がるから一緒に踊ろう言っても、ただ戸惑う事しか出来なかったのだ。僕は舞台の上で踊る彼女を見て、自分の踊りに取り入れるような成長の仕方はできない。
お得意の例え話を用いるならこんな感じ。