今書いているのはライトノベルだと述べましたが、同時に僕初の『ミステリー』でもあります。
今までにも「ミステリ的手法」は利用して来ましたが、ミステリのためのミステリをやるのは初めてです。
書いてみて分かりましたが、これは理系の文学ですね。どこかで聞いた事があるけれど、本当にそうだった。何と言うか、流れとして捉えるのではなく、その場所に止めてパズルのように組替える作業が必要になってくる。感覚より論理性が必要なんですね。
ところで、ミステリのトリックは出尽くしたと言われています。新しいトリックを考え付くのは新しい惑星を発見するより難しいとも。
だけどですね、世界が変わればトリックも変わるわけです。携帯電話を使ったトリックは、少なくとも乱歩には書けなかった。舞台自体を変化させてしまえば、新しいトリックも生まれる可能性は高まります。ドラクエを舞台に「犯人はキメラの翼で……」なんてのをやれば、結構簡単に新しいトリックは生まれると思います。
と言うわけで、ライトノベルなわけです。ファンタジーでは無いですが、リアルさの欠片も無いキャラクターや設定を下敷きにして、現実的でないトリックを使おうと言う魂胆です。
はてさて、成功するだろうか。