ファウスト賞

ミケランジェロがコタツで死体」と言う作品を送った、ファウスト賞挑戦結果。ファウスト賞では全応募作品に一言コメントが付くのですが、それが出てました。

猫殺し。パッとしないミステリだなあ。語り口は悪くないけど。

との事。
まずは良い点、多くの作品が扱き下ろされてる中、「悪くない」点が一つでもあったと思われたところ。文章力と言うか、物語を見せる文章としては、絶対的な不足はしていないのかもしれない。現時点で。これは嬉しい。
悪い点「パッとしない」と言う事で、「根本的に駄目」なわけだ。手法だとか、書き方とか、構成、見せ方の段階ではないダメ出し。根本的に「パッとしない」わけだ。書いている途中にも思ったけれど、殺されたのが「猫」な時点で、どれだけ言葉を凝らしても大事件にはなりにくい、って点もあるのかもしれない。
また、話を広げるより内に閉じ込めてしまう傾向もある。先に枠を作って、その中でどれだけ話をひっくり返しても、広がりは生まれない。ミクロ的な視点で意外性は見せれても、僕の小説は大枠では意外性が無い話になっている気がする。それを改善するのは難しい。だって、話を広げてないわけじゃなく、広げたら収束させられないから、小さくまとめているんだから。(だから短編が多いってのもある)
キャラクター重視で、本筋であるストーリーがおろそかになっていたのかも知れない。キャラクターとストーリーの突飛さを両立させたモノを作らなければ。
また、トリックが非常に理屈っぽくなっていたため、切れ味が無かった事も間違いない。もっと、理屈で見せるのではなくて、当り前なのに気付かない、ってな所を切り込まなければ。トリックに関しては、本気で勉強しなければならない、ミステリ書くなら。
もう一度読み直して、悪いところを徹底的に洗おう。そして改善が見せられれば、ミステリーズにでも再投稿してみたい。
まあ、ミステリとしては第一作目、これでどうにかしようなんて甘すぎる。まだまだまだまだ!
さあ、戦いは終わった。次は勝つために、負けを受け入れて、復讐を誓え。