今さらなんだけれど、映画『羊たちの沈黙』を観る。
犯人の異常性が足りない。なんだろう、ぬるい。
完全にレクターが最強なわけで、犯人の存在感が薄すぎる。そうなると、レクターをメインとした『ヒーロー物』としての面白さを目指せばいいと思うのだけれど、犯人を捕まえるシーンで役に立ってないので、そうでもない。
って言うか犯人、暗闇で自分はクラリスが見えている、相手は自分が見えていないって状態で負けるか? あれはご都合主義だ。あの状態は絶対絶命であって、何か新しい要因が無いと逆転できないはずじゃないのか?
その要因としてレクターを持ってきて、逆転させるんだと思ってワクワクしてたら、普通にクラリスが早撃ちで勝った。お前は西部劇か。
個人的には暗視スコープで見ていたのが実はレクターだった、または、暗闇の中でクラリスが知らない内にレクターが犯人を殺して去って行く(暗視スコープでクラリスを見ていたら、いきなり横からレクターが映って、プツン、って映像が変わって、電気がついて、「ハッ」ってクラリスが銃を向けると犯人が死んでる)、が良いと思う。安易だと言われるんだろうけどさ。結構ベタが好きなんだ、俺は。